1月19日 ドイツの天文学者J・ボーデ誕生(1747年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1779年のこの日、ドイツの天文学者で、天王星の名付け親、ヨハン・ボーデ(Johann Elert Bode、1747-1826)が、ドイツ(プロイセン王国)北部の街ハンブルクに生まれました。

【写真】ボーデの肖像画
  ヨハン・E・ボーデ Portrait by gettyimages

彼は独学で天文を勉強し、1766年8月5日の日食を観測して研究報告をしました。1768年に刊行した『星界の知識入門(Anleitung zur Kenntniss des gestirnten Himmels)』が好評を博し、それがきっかけで天文学会から注目されるようになりました。

1972年からベルリン天文台で天文計算を担当し、1786年から1825年の退官までは天文台長を務めました。1974年から編纂に携わった『ベルリン天体暦(Berliner astronomisches Yahrbuch)』は、生涯にわたって刊行を続けました。

ヨハン・D・ティティウス(Johann Daniel Titius〈Tietz〉 1729-1796)が惑星の太陽からの平均距離について規則的な法則を見つけ、1766年に上記の『星界の知識入門』第2版の脚注に物理的説明を加えた形で数列の重要性を書き加えたところ、大いに広まりました。

〈ティティウス=ボーデの法則〉として知られるこの法則は、現在では正確さに欠けることがわかっていますが、太陽系の形成過程を大まかに反映していると考えられています。

ティティウス=ボーデの法則

ai=0.4+0.15×2i

  • 金星 i=1
  • 地球 i=2
  • 火星 i=3
  • 木星 i=4
  • 土星 i=5

AU=天文単位

また、1774年にはおおぐま座渦巻きにあるM81とM82の2つの銀河を発見し、このうちM81はボーデの星雲として知られています。

国立天文台などの研究者が参加した国際研究チームが、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラを使って、若い星の集団が広い範囲にわたってガスと重なるように存在することを観測しました。M81は、M82などの銀河と強い重力相互作用をうけるために、M81から引き離されたガスの中で生まれた星々が、M81の周りを漂っているのだと考えられているそうです。

  すばる望遠鏡搭載の超広視野主焦点カメラ"HSC"が写し出した渦巻銀河M81周辺の動画。HSCのファインダーは、M82、M81、矮小銀河Holmberg IX、そしてNGC 3077を巡る movie by National Astronomical Observatory of Japan/HSC Project)

この他にも、フレデリック・W・ハーシェル(Sir Frederick William Herschel、1738-1822年)が発見した新天体を「天王星(Uranus)」と名付けたり、1万7240個の天体を記した星図帳『ウラノグラフィア(Uranographia)』という天体カタログを発刊したりするなど、天文学の進展と普及に貢献しました。

〈関連の日〉3月13日 天王星の発見(1781年)