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韓国が今こんなにも「ウォン安→資本流出」に怯えている理由

「脆弱な通貨」を抱える国の難しさ

昨年夏よりウォン安は改善されたが…

今年年始の為替相場は1ドル1158ウォンから始まった。これは昨年年始の1119ウォンより若干ウォン安のスタートであるが、昨年8月14日には1219ウォンまでウォン安が進んだことを考えれば、韓国政府にとっては安堵できる水準を維持している。

韓国にとってウォン高は、輸出数量や企業収益に悪影響を与えるため歓迎できないが、ウォン安も輸入物価上昇によるインフレを招くだけではなく、韓国からの資本流出を招くため望ましくない。資本流出はさらなるウォン安を生み出す悪循環となるため、韓国としては何としても避けたい。

1ドル1100ウォン前後で安定的に為替レートが推移することが、韓国経済にとっては理想的であるといえる。

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2019年に一時的にウォン安が進んだ理由は、米中貿易摩擦により世界経済の見通しが悲観的になったからである。米中貿易摩擦の激化は世界経済の減速を招く。そうなれば韓国経済はダメージを受けることが予想され、リスク回避のため韓国に流れ込んでいた株式や債券などへの投資資金が逆流する。しかし秋以降、米中貿易摩擦が緩和する方向に動きだしたことなどから、ウォンが持ち直すこととなった。