提供:シチズン

身に着けるもの一つから、暮らし方や思想といった自分の本質を表現することができます。デザインだけでなく、使われている素材や背景のストーリー、コンセプトにも着目し、身に着けるだけで支えになり、心から好きだと思えるものを選びたいですね。自分の道を歩むと決めた意志を後押ししてくれる時計をご紹介します。

社会や環境を思う豊かな心を
美しい時計で表現したい

世界に通じる美しさとは、表面を贅沢に飾ることより、内面から滲み出る美しさなのではないだろうか。そんな思いが込められた〈シチズン エル〉は、表面だけでなく、中身の美しいエシカルな時計を実現した。エシカルなブランドとなったきっかけは、「紛争鉱物を使わない時計を作りたい」という思いだった。

紛争鉱物とは、武装勢力が鉱山を奪い取り、不当に採掘した鉱物のこと。採掘で生活してきた地域住民は暴力に苦しめられ、レイプ被害に遭う女性も多い。「知らないうちにそんな紛争鉱物を身に着けていたら……」と考えてみれば、ものが作られた背景を知ることはとても大切なことだと気づく。だけど、時計に使われている大量の部品のトレーサビリティー(追跡可能性)を確保しているブランドは多くない。

〈シチズン エル〉の2019 年のテーマは、「Brave is Beautiful ~From PATHWAY to RED CARPET~」。誰かに決められた道ではなく、さまざまな葛藤を振り払い、まっすぐな想いを持って、未来へと光り輝く自分だけの道を歩むと決めた女性の芯の強さや美しさを感じる新しいデザイン。(右)ダイヤモンドは合計24 石、0.1ct。EG7068-16D ¥85000、(左)EW5559-89D¥35000

シチズンは、人や自然が犠牲になっていない材料のみを使用した時計作りを実現するために、部署をまたいでプロジェクトチームを作り、多くの人々の知識を結集した。紛争鉱物だけでなく嫌悪感を覚える素材は使いたくないし、人や環境への思いやりに満ちた時計にしたい。だから製品成分表はもちろん、CO²排出量(カーボン フットプリント)も公開。廃棄物を極力出さないよう、光発電エコ・ドライブを搭載し、取扱説明書はデジタル化、パッケージはサステナブルなものにした。当然、コストがかかるため、社内からの疑問の声はあったけれど、時間をかけて話し合いを重ね、納得のいく製品が誕生した。

良心に忠実に選択することは自信につながり、女性を美しく見せてくれるはず。〈シチズン エル〉は、作った人や、その人が暮らす場所に思いを馳せるような豊かな心を持つ女性のための、エシカルな時計なのである。

CITIZEN L が取り組んでいる
エシカルなコミットメント

 製品成分表の公開 
「心から安心して使ってもらいたい」という思いから、貴金属や宝石、文字盤の白蝶貝、歯車、ベルトなど、時計を構成する成分を化学物質まで明らかにし、その含有量を公開。まるで食べ物や化粧品のように、使用する材料や部品一つ一つに至るまで配慮し、情報の透明性を確保している。

 CO2 排出量を公開 
温室効果ガスを減らすためには、CO₂排出量に関する「気づき」を共有することが大切。そこでシチズンでは、材料調達から生産、廃棄、リサイクルに至る時計の一生涯に排出される温室効果ガスをCO₂に換算し、時計一個におけるCO₂排出量をわかりやすく表示している。身の回りにあるものが、製造過程でもCO₂を排出していることを知ることで、ものを大切にする気持ちが芽生えるはず。
※一般社団法人 産業環境管理協会によるCFPプログラム認証
 

 DRC コンフリクト・フリーを宣言 
コンゴ民主共和国(DRC)およびその周辺国において、いわゆる紛争鉱物(スズ、タングステン、タンタル及び金)は武装勢力の重要な資金源になっている。この時計を作る過程で、「誰かを不幸にしてはいけない」「美しさの裏に犠牲があってはいけない」という考えから、時計に使われる鉱物は、その供給先からの紛争鉱物調査により、コンゴ民主共和国およびその周辺国の産出ではないこと、または紛争との関わりのない製錬所から供給されたものだと確認した材料だけを使っている

 取扱説明書のスリム化 
取扱説明書に使われる紙は膨大。そこで〈シチズン エル〉では、取扱操作説明を9言語でデジタル化し、使われる紙を削減インターネット環境があれば、どこからでも必要なときにアクセスできるようにしている。消費者にとって、かさばる取扱説明書を管理する必要がなくなるという利点も。必要があって紙を使用する際も、FSC認証紙(責任を持って持続可能な管理を行う森林の木材から作られた紙)などに限定して使用している。

 サステナブルな時計パッケージ 
購入時に時計を収めるパッケージについてもあらためて検討し、従来のボックスではなく、コルク素材を使ったポーチのようなデザインに。時計やジュエリーを傷つけずに持ち運べたり、コスメや文具、パスポートなどを入れるケースとして使えたりと、購入後もさまざまな用途に活用することができる。軽量で疎水性があり、コルクガシという木の樹皮のみを使用するため、木を切り倒すことなく収穫できるエコな素材であるコルクを使用している点もポイント。

 光発電エコ・ドライブ 
〈シチズン エル〉の時計には全て、太陽光や室内のわずかな光を電気に換えて時計を動かし、余った電気を二次電池に蓄えるという独自の光発電技術「エコ・ドライブ」が搭載されている。電気を使い切ると寿命が来る従来の電池とは異なり、環境汚染の原因となる廃棄電池を出さない。一度フル充電すれば、光のないところでも長時間動き続け、定期的な電池交換をする必要のない地球にやさしい技術。1996年、エコマーク認定を取得し、その後、時計業界として初めての金賞を受賞。

【お問い合わせ】
シチズンお客様時計相談室
☎0120-78-4807


提供:シチズン

●情報は、FRaU2020年1月号発売時点のものです。
Photo:Norio Kidera Illustration:Adrian Hogan Text & Edit:Shiori Fujii