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銀行は大リストラ、証券も激変…2020年の金融業界に走る大激震

本格的に潮目が変わった

日本の金融業界がこれまでにない変化に直面している。銀行は前代未聞のリストラを開始しており、証券業界のガリバーだった野村證券も抜本的なビジネスモデルの転換を迫られている。唯一、好調だったネット証券も競争の激化から売買手数料の無料化に踏み切ろうとしている。

ヤフーとLINEの経営統合によって、ITを駆使した新しい金融サービスが登場するのも時間の問題だ。2020年は昭和の時代から続いてきた金融業界の秩序が完全崩壊する元年となるだろう。

 

三菱UFJ銀行が出した奇妙なリリース

昨年12月、三菱UFJ銀行が「一部報道について」という奇妙なリリースを出した。これは、日経などマスコミ各社が、三菱UFJフィナンシャル・グループとリクルートがデジタル通貨に関する共同出資会社の設立に合意したとの報道を受けて公表されたものだが、「当社が発表したものではありません」「新会社設立の合弁契約書を締結したことは事実ですが、現時点でそれ以外に決定した事実はありません」と、木で鼻をくくったような内容だった。

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近年、企業活動に関してマスコミ報道が先行し、それを受けて当事者が何らかの言及を行う場合、市場参加者に十分に配慮し、可能な限り情報を開示するよう証券取引所が要請してきたという経緯がある。このため「当社が発表したものではありません」とだけ記述するという、実質的に意味のないリリースは減っているのだが、今回の三菱UFJ銀行が発表したのは従来型リリースの典型例だった。