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「スシローは守備力最強」回転ずし“不動の王者”はこうして生まれた

激動の20年を振り返る

回転寿司チェーン最大手「スシロー」の勢いが止まらない。日本一の座に就いてから間もなく9年が経過しようとしているが、他のチェーンの追随を許すことはない。顧客からの評価を落とすことなく、なお成長を続けるスシロー。その秘訣とは何か、かつて同社の経営に参画した経験を持つ、フードビジネスコンサルタントの永田雅乙(ながた・まさお)氏が明かす。

 

幾度となく訪れた変革期

まず触れておきたいのが、現在のスシローに至るまで、同社には何度かの“変革期”があったということです。

スシローのルーツは、1975年に創業した大阪市阿倍野区の寿司屋「鯛寿司」。この創業者は清水義雄と弟・豊の2人で、彼らはその後、1984年と1988年に同名の「株式会社すし太郎」という回転寿司チェーンを別々に立ち上げます。そして、1999年に義雄側が豊側を吸収合併し、2000年に現在の名前となる「株式会社あきんどスシロー」となりました。

この創業者兄弟の2社合併が第一の変革期とすれば、第二の変革期は2007年に起こった“お家騒動”を発端とした動きです。

同年3月、清水豊ら主要株主3名が「株式会社ゼンショー」に株式を売却したことで、スシローは同社のグループに入ることとなります。そこでゼンショーに取り込まれることに危機感を持ったスシローは、ホワイトナイトとしてのファンド「ユニゾン・キャピタル・グループ」傘下に入る道を選びます。以降しばらくの時代を筆者は、スシローにおける“ユニゾンキャピタル時代”と呼んでいます。

以降、別ファンドへの売却と上場への歩み、元気寿司との統合・資本業務提携と解消などもあったことから、今日に至るまでおよそ20年、スシローは会社として非常に密度の濃い変化を問われる環境での経営を続けていくことになります。