米国・イラン激突危機…こんな時に自衛隊を「中東派遣」して大丈夫か

日本とイランが「交戦」の可能性もある
半田 滋 プロフィール

日本とイランが交戦状態になる可能性

仮に今後、イランがホルムズ海峡を機雷封鎖するようなことがあれば、あれだけ繰り返した「ホルムズ海峡の機雷除去」に自衛隊が乗り出さなければ、論理矛盾を生じる。しかも機雷除去は機雷を敷設した国に対する武力行使となるため、日本はイランとの交戦状態に陥ることになる。

安倍首相が年末から年始にかけて友人らとゴルフ三昧にひたり、昭恵夫人と映画を楽しんだのは、政治的な雑音を避けて、迫り来る危機に思いを致し、解決策を探るための「孤独な時間」だったと考えたいが、やはりそうではないだろう。

 

6日の年頭記者会見を聞く限り、安倍首相の念頭にあるのは「日米安保条約の改正から今年は60年目」の言葉通り、さらなる日米一体化であり、そのための憲法改正である。

ソレイマニ司令官の暗殺をめぐり、ドイツやフランスにはあった米政府からの電話連絡は日本政府へはなく、中国が出した中東情勢を懸念するメッセージも日本政府は出していない。

これほど重大な事態の中でも、日本は「蚊帳の外」に置かれ、政府はその地位を甘んじて受け入れている。日本の政治の弱体化を嘆く一年となりそうだ。