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セブン-イレブン凋落のウラで、丸井が小売業界で大躍進のワケ

業界の“救世主”となるか

バフェットも苦しんでいる

9月20日の記事「GAFAなんかに投資した神様・バフェットは大丈夫なのか?」で述べた様に、「投資の神様」と称されるウォーレン・バフェットもすでに89歳という高齢であり、時代の変化についていけていないのではないかという不安が感じられる。

もちろん「バフェット流」の本質部分は「永遠不滅」とも言えるが、不思議の国のアリスの「赤の女王」の逸話にもあるように、「走っているからこそ同じ位置にとどまれる。止まってしまえば、回転リングの上のハムスターのように後ろに押し流される」のも事実である。

 

そもそも、バフェットが(部下からの強い推奨があったにせよ……)GAFAへの投資に踏み出したのは、「小売業をはじめとするバフェットが得意とする分野で投資対象を見つけにくくなってきた」という背景がある。

現在のバフェット(バークシャー・ハサウェイ)の投資金額は巨大で、本人が「油田のように吹き上がる」と称するマネーを運用しなければならない圧力にさらされている。実際、売上高1000億円以下の企業は、丸ごと買収する際に「小さすぎて」対象外である。

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規模の問題は確かにあるのだが、TESCOという英国の大手スーパーマーケットへの投資の失敗を認め、完全撤退している。また、大型投資先のウォル・マートも、Eコマース分野でアマゾンに対して善戦してはいるものの、決して明るい未来が開けているわけではない。

バフェットは、「ネブラスカ・ファニチャー・マート」という、自宅近くに所在する家具店を買収するときには、営業状況を丹念に観察した上で、帳簿を一切見ることなく買収価格を決定している。

買収された女性オーナーは、その推定のあまりの正確さに驚いたが、Eコマース全盛の時代には、残念ながらこのような傑出した能力を生かす機会はどんどん減少する。

このまま、店舗をもった既存の小売店は消えていく運命にあるのだろうか?