松屋vs吉野家、いま牛丼業界で「テイクアウト戦争」が激化してるワケ

外食産業で大切な3つのポイント
平野 和之 プロフィール

そして、三つめが「個食」である。高齢者は今後も単身化が加速する。若者の間では晩婚化が進み、非正規労働による将来不安からのデフレマインド、消費性向が高いのは、通信費、自由に使える高額消費需要はない。その中で魅力的に映るのは、普段から手間をかけられずに食べられる安いものか、「たまの外食」の際に魅力を発揮できるものである。

外食産業がフォーカスすべきは、この3点だ。

〔PHOTO〕iStock
 

シニアの場合、脂っこい食べ物は胃腸への負担が大きく「飽き」を感じさせてしまう可能性が高い。飽きのこない食べ物を提供する戦略とれるかどうかが重要となる。

続いて共働き世帯は、テイクアウトが重要になる。特に揚げ物など、多くの人が「家でやりたくない」と思うような料理の需要を喚起できる業態の企業は有利だ。また、子どもの食育、健康ニーズをうまく捕まえることができるチェーン店にも大きな可能性がある。

個食をターゲットにする場合、シニアにとっては、ロケーション——つまり、すぐに買いに行けるかどうか——が重要である。また、Uber Eatsを見ればわかる通り、若者〜中年世代にとっても、今後は「すぐに届けられる」「すぐに買いに行ける」という点も、需要喚起において重要な意味を持つだろう。

また、個食について盲点になりがちなのが「朝活」である。働き方改革の影響などにより朝はビジネスマンが活用する時間帯と位置付けられるようになってきている。セブンが朝の時間帯の割引キャンペーン「朝セブン」を、モスバーガーが朝食セット「朝モス」を始めてからしばらくたつが、各社も力を入れている。

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