日本人の死因に「肺炎」が増えている…がんや心臓病より恐ろしい実態

著名人も肺炎で亡くなっている
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肺炎にかかりやすい人の特徴

高齢者の場合、もともと何らかの疾患を抱えている場合が多いが、「持病」と肺炎が掛け合わさることで、死が一気に迫ってくる。日本医科大学武蔵小杉病院・呼吸器内科部長の吾妻安良太氏の解説。

「まず、持病があるとそれだけ肺炎にかかりやすくなります。たとえば糖尿病を抱えている場合、血糖値が高くなることで、白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下するので、肺炎になりやすい。

加えて糖尿病などの基礎疾患があるうえに肺炎にかかってしまうと、抗生物質を使ってもなかなか肺炎が治りづらくなるのです。

また、肺炎になるとインスリンの効きが悪くなり、血糖値が高めになるなど、糖尿病自体の症状が悪化することにもつながります。

肺炎の症状に加えて糖尿病の症状が悪化することで、最悪の場合、死に至るということもあるのです」

 

糖尿病だけでなく、関節リウマチを患っていたり、脳梗塞にかかった経験のある人も肺炎にかかりやすいので、注意が必要だ。

こうした疾患を持っている人以上に肺炎で亡くなる危険性が高いのが、長年喫煙を続けてきた人だ。'18年に81歳で亡くなった桂歌丸さんは死の直前、何度も肺炎を患ったが、歌丸さんもヘビースモーカーだった。

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「70歳や80歳になるまで喫煙を続けていれば、そのぶん肺の劣化もひどくなっていき、肺炎になりやすくなります。しかも加齢にともない体の抵抗力も落ちているので、肺炎の症状が重症化しがちです。

ヘビースモーカー以外でも、工場に長年勤務して、粉じんなどを吸い込んできた人は、肺炎になりやすいことを自覚しておくべきでしょう」(吾妻氏)