日本人の死因に「肺炎」が増えている…がんや心臓病より恐ろしい実態

著名人も肺炎で亡くなっている
週刊現代 プロフィール

「日本人にとって、今後肺炎がますます『身近な死因』になることは間違いないでしょう。

誰もが肺炎で死ぬ可能性があることを意識したうえで、症状や対処法を学ぶなどして、肺炎を正しく怖がることが大切です」(西山耳鼻咽喉科医院院長の西山耕一郎氏)

がんや心臓病のほうが肺炎よりも怖いに決まっている。そう思っている人がいたら、いますぐその認識を改めたほうがよさそうだ。

 

なぜ肺炎は「死に至る病」か

肺炎にかかるかどうか自体に、年齢は関係ない。若い人や体力に自信がある人でも、気管支が炎症を起こして肺炎になることは珍しくない。ただし、若者の肺炎と高齢者の肺炎を比べたときに、大きく違うのが「死への距離」だ。

肺炎で亡くなる人の約98%は65歳以上が占めている。若者にとっては「ちょっと重い病気」でも、高齢者にとって肺炎は文字通り「死に至る病」なのだ。

では、なぜ老いると簡単に肺炎で死んでしまうのか。相馬中央病院内科医師の森田知宏氏が説明する。

「基本的な理由として、高齢者の場合は体力も免疫力も若い人に比べると格段に落ちているので、体が感染に耐えられないのです。

若い人なら肺炎になっても1週間も静養すれば回復しますが、高齢の患者さんは、一度肺炎になってしまうとなかなか治りにくい。そのまま死に向かうことも珍しくありません」

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