22歳のときにドイツに移住、そこで就職の壁にぶち当たりながらも、現在ドイツ人のパートナーと結婚し、暮らしている雨宮紫苑さん。海外に暮らして見えてきたことなどを寄稿いただいている雨宮さんだが、「海外在住」というと必ず言われる「じゃあ言葉ペラペラだね!」等々、「住んでいればこうでしょ」に多くある誤解についてわかってほしいという――。

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私自身も勝手なイメージを持っていました

ドイツに住んで、気がつけばもう6年。小学生なら、ピカピカのランドセルを背負った1年生が卒業式を迎えるころだ。時の流れは早いなぁ……なんてちょっと感慨深くなってしまう。

さて、「海外在住」というと、みなさんはどんなイメージをもっているだろう。自分でいうのもアレだが、やっぱり「かっこいい」イメージがあるんじゃないだろうか。事実、「海外在住ってかっこいいね! すごい!」と言ってもらえることが多い。恐縮である。

わたし自身も「海外生活」に強い憧れをもっていたし、「海外在住者」や「帰国子女」を特別な存在としていろいろと勝手なイメージを抱いていた

海外に暮らしても容姿は変わらないのだけれど、イメージとしてこんな感じになる気がしてしまう Photo by iStock

だからこそ海外に飛び出したわけだが、実際に住んでみると、そういったイメージと現実はちがうことを思い知った

とくに言語にまつわるアレコレは、「海外に住んでいればこういうもの」という先入観が先行しすぎていて、現実との大きな差を感じる。

というわけで、今回はわたしなりに、海外在住者がされがちな誤解を解いていきたい。

海外に住んだだけで
その国の言葉はペラペラになりません

まず最初に、声を大にして言いたい。絶叫したい。

海外に住んでも外国語がペラペラになるわけじゃない!!

これは、海外に住んだことがある人10人中9.9999……人がうなずいてくれるだろう。「海外に住んでたんだ〜。じゃあ英語ペラペラ?」という質問に、何度イラっとしたことか(そもそもドイツの公用語はドイツ語である)。

1年間の留学で、わたしはそれなりのドイツ語力を身につけた。しかしそれは、自分の努力の賜物だ。謙遜せずにもう一度いう。わたしは毎日マジメに勉強した。だから、それなりのドイツ語を身につけることができたのだ。決して、授業をサボって旅行に行ったり、パーティーで飲んだくれたりした結果ではない。

それなのに、「現地にいたなら外国語をしゃべれて当然だよね」と日本語しか話せない人に言われるのは、かなり心外である。