〔PHOTO〕gettyimages
# 世界経済

2020年の米国株と日本株、このまま上がる?それとも下がる?

世界的な経済危機が起きない限り…

2020年の株価はどう動くか

2019年も様々な「イベント」が発生したものの、結局、振り返ってみると、2019年の株価は世界的にみて総じて堅調であった。年初からの主要国の株価指数の上昇率をみると、20%前後の国が多かった(12月27日時点)。

その結果、「後出しじゃんけん」的に言えば、2019年は、年初に日経平均のETFを購入して黙って保有し続けていれば20%近い収益が得られたことになる(為替はほとんど動いていないので、米国株のETFの方がさらにパフォーマンスはよかった)。だが、筆者の周辺の投資家(個人、法人問わず)でそのようなスタンスを貫いた例はあまりなかった。

 

理由は簡単である。その前年の2018年は、3度の予期せぬ株価急落に見舞われた。最初2月、2度目が10月、3度目が12月であった。この3度の株価急落局面は、いずれもかなり強気の株価見通し(例えば、日経平均10万円説など)が話題になり、投資家が強気になった直後の出来事だったため、投資家心理を大きく冷え込ませた。

そのため、2019年は、多くの投資家が「不確実性」について極めて慎重な姿勢をとった。恐る恐る短期的な売買を繰り返す投資家が多かったようにみえる(もしくは、2018年に懲りて株式投資に抑制的であった投資家も多かった)。

そして、目先の実績に引っ張られがちなのが人の常。ということで、2019年の反省もあってか、2020年の株価見通しは強気なものが多いようだ。

ところで、世界の株式市場はどうしても米国を中心に動いている。2019年も米国株との連動性が高い国の株価ほどパフォーマンスがよい傾向がみられた(図表1)。2020年もこの関係が続くと仮定すると、2019年も引き続き米国株式市場の動向を考えることが重要ということになる。

そこで、過去における米国株式市場のパフォーマンスを年次(年末比)でみたのが図表2である(ただし、図表2はニューヨークダウ等の代表的な株価指数より構成銘柄数の多い「ウィルシャー5000」を用いている)。

そして、この図表2は、2020年は、2019年ほどの好パフォーマンスを得られる可能性が低いことを示唆している。特に最近の傾向をみると、30%近いパフォーマンスを挙げた翌年はマイナスではないが、+10~+15%程度のパフォーマンスであることが多いようだ。

米国において株価が年間パフォーマンスでマイナスリターンだったケースは数えるほどしかなく、しかも、その多くが世界的な経済危機の局面である。2020年に何らかの世界的な経済危機が起きることが想定されれば株式投資は控えたほうがよいかもしれないが、そうでなければ、年次でみると株価は世界的に緩やかな上昇傾向となる可能性が高いということになろう。