自分の子供を生んでくれた、
妻への感謝の気持ちは行動ありき

赤ちゃんをつれて産院から自宅に戻ったばかりの妻は、夫と慣れ親しんだダブルベッドにもぐりこんでほっとする。そして夫は、出産という大役を果たして帰ってきた妻を、心からねぎらう。産院から赤ちゃんを連れて実家に直行して、ひと月も母親の世話になる妻は、フランスにはいない

もしもそんなことになったら、まず実家のお母さんは娘夫婦のことを案じる。生まれたばかりの赤ちゃんの面倒をみるのは、娘夫婦たち以外にいないし、産褥期の娘をいたわるのは娘の夫の役目に他ならないからだ。いくら実家の母親が暇にしているといっても、そこまではちょっかいをださない。

産婦が専業主婦で、上の子供が託児所に通っていない場合は、仕方なく実家の母親に手伝ってもらうことはあるが、たいがいはパパが上の子供の面倒をみる。夫婦が望んで作った子供だもの、夫婦が協力して育てて当たり前。親や友だちに助けてもらうのは、やむを得ないときに限られる。

子供をギャルドリーと呼ばれる託児所に預けている共働き夫婦なら、妻が2番目、3番目の子供の出産で家を空けても、話は簡単だ。パパが子供をギャルドリーに預けてから、会社にいく。その上に幼稚園児がいたらその子供を幼稚園に、小学生がいたらその子供を小学校に連れていってから、出社する。そして会社帰りにパパが、子供たちを連れて帰宅。

パパのてんてこ舞いは「子供が欲しい」と夫婦で決めた段階で「大前提」がほとんど Photo by iStock

子供の食事の支度や入浴など、彼はてんてこ舞いの忙しさにちがいないが、それもこれも家族のため。愛する妻が出産のために、病院で大変な思いをしていることを思えば、夫がそのくらいのことをしても当然だ。夫婦で赤ちゃんを作ろうと決めた時点で、予測できなかったことではないからだ。