世界の中心へ!井上尚弥の父が語る❝自分にしかできないこと❞

世界を制するために必要なこと(後篇)
井上 真吾
 

大橋会長の展望に応えるために

――では、今後の目標についてはどうでしょう?

真 それも特にはないですね。会長が用意してくださった、次の試合に勝つだけです。

対戦相手が決まったら、じゃあその相手に対してどう戦うか、逆算してトレーニングに入っていく。その繰り返しです。

――「世界制覇への道」とか、「5階級制覇!」というような、何か青写真を描いているわけではない?

真 全然全然。

今回のWBSSも、会長からそういうお話をいただいたのでやることになったわけで、こちらから「やりたい!」と言っていたわけではないですから。

――では、お二人のこれからの展望としては、拓真さんはとにかく再起戦。尚弥さんは、もうしばらくはバンタム級にとどまる? さらに上のスーパーバンタム、フェザーと上の階級に上げていく可能性は?

真 どうなんですかねえ。それもその時の流れだと思うんで、ほんとにわからないですね。一歩一歩やっていって、それでどこに行くのかな、という感じなので。
いまバンタムで、減量も、決して楽ではないですけど順調にできていて、練習でも最後まで動けていますから。

――逆に言うと、先の展望などは、そもそも持たない?

真 そうですねえ、考えたことがないですねえ。

次の展望を持っているのは大橋会長じゃないですか。自分らはそれに応えるだけです。

――大橋ジムは、そういう役割分担が本当によくできているんですね。

真 できています。最高の環境で、やりたいことがしっかりできています。ほんと自分と会長って、考え方が一緒なんですよ。

――選手とお父さんとジム・会長が、全員、一つの同じ方向を向いているので、お父さんとしてもストレスがない?

真 ほんと、大橋ジムにお世話になってよかったです。