2019.12.31
# エンタメ

2019年メガヒット、King Gnuが極めて「邦楽的」と言える理由

彼らの音楽の人気の「反面」を考える

2019年にメジャーデビューしたばかりのバンドが、年の瀬の紅白歌合戦に出場する。急激な速度での浮上に、King Gnu(キングヌー)が一体誰なのか、ご存知ない方も多いだろう。簡単なプロフィールから紹介しよう。メンバーは4人。ギター、キーボード、ボーカルなどを担当するリーダーの常田大希、常田の幼なじみであるボーカル、キーボードの井口理(さとる)、ベースの新井和輝、ドラムの勢喜遊(せきゆう)だ。

2015年から活動するバンドで、今年の2月に配信リリースした『白日』がロングヒットを記録。YouTubeに公開されたミュージックビデオは再生回数一億回を突破し、一躍全国規模の人気バンドとなった。

King Gnuは、洋楽からの影響を邦楽のフォーマットに巧みに落とし込んだバンドだと考えられており、King Gnuに関する記事においても、本人達のインタビューにおいても、同様の主張が為れている*1。しかし、いったいどのような意味において彼らは「洋楽」っぽいのか。

 

King Gnuにおけるドラムの重要性

バンドによって演奏された音と電子音やスクラッチ音を自然に繋いでいく編集感覚、ヒップホップやR&Bの影響を高い技術で昇華する演奏能力。このあたりがKing Gnuが「洋楽」っぽいとされる所以だろう。二つの特徴を生み出しているキーマンはドラムの勢喜だ。

2017年まで、King Gnuは「Srv.Vinci」(サーヴァ・ヴィンチ)という名前で活動している。元々は常田大希のソロプロジェクトとしてスタートし、次第にバンドの形態を取るようになっていった。

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