〔PHOTO〕番組公式サイトより

『ぎぼむす』『同期のサクラ』…「ロボット系主人公」が生まれるワケ

制作側に重宝される3つの理由

高畑充希主演で大きな話題を呼んだ、秋ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)。男性優位な考え方が根強く残る超大手ゼネコンで、空気を読まず正しいと感じたことをストレートに表現する北野桜が主人公だ。

〔PHOTO〕番組公式サイトより
 

一方、本日1月2日にスペシャルが放映される『義母と娘のブルース』(以下、『ぎぼむす』/TBS系)の主人公、宮本亜希子(綾瀬はるか)も忖度せずおかしいと思ったことはズバッと指摘するキャラクターである。

感情を排し無表情に話すさまは、さながらロボットのようだ。実はこれまで、日本では無感情・無表情に振る舞う「ロボット系主人公」が活躍するドラマが数多く制作されてきた。20年以上にわたって趣味も含めドラマ分析に携わる立場から、ロボット系主人公たちが日本のドラマに生まれた理由について考察してみたい。

忖度せずに皆の思いを代弁する存在

高畑充希演じるサクラと綾瀬はるか演じる亜希子に共通するのは、無表情であること、抑揚のないセリフ回し、忖度しない発言の数々だ。中でも、視聴者の心の中で日ごろくすぶっていてもなかなか言えないことを、ストレートに言うセリフに共感が集まった。

例えば『同期のサクラ』では、サクラはこのようなことを言っている。

先輩社員「しょうがないでしょ、上が決めたことなんだから」
サクラ「上が決めたことが、必ずしも正しいとは限りません」
(『同期のサクラ』2話より)
サクラ「これからは確実に残業を減らしていただけると助かります
営業部長「こんなもん守れるわけねぇじゃねぇか、営業には営業のやり方があんだよ」
サクラ「だったらそれを社長や担当役員に言っていただけますか? 会社の方針でもあるので
(『同期のサクラ』2話より)

日々仕事をする中で、言いたいことが言えずに心の中だけで毒づいている人は多いだろう。SNSでも「サクラの言葉がスカッとする」「言いたいこと言えないで帰宅したらものすごく泣けた」といった声が相次いだ。

これは『ぎぼむす』も同様だ。特筆すべきは、義娘のPTAで運動会の会場運営について議論するシーンだ。