年末である。年末時代劇である。厳密に言えば、年末時代劇といえば!の日本テレビは『笑ってはいけませんスペシャル』がレギュラー化し、テレビ東京は年末年始「美食ドラマ」として『孤独なグルメ』『きのう何食べた?』『忘却のサチコ』という強力なドラマで攻めてくるのだが、それでもやっぱり時代劇なのである

作家の海猫沢めろんさんが高学歴でバランスのいい人を観察した結果、「子供の勉強で最初に教えるべき教科」それは国語でも算数でもなくて、社会ってより歴史である! と強く言う。それはいったいどういうことなのか。ちなみにめろんさんのお子さんは現在小学2年生だ。

ちょうど年末時代劇の季節であり(日本テレビとテレビ東京の時代劇はないとしても)、翌年の大河も(ちょっと放送開始が延期になるかもしれなくても)始まる直前。「子供と歴史」の効能を語っていただこう。

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子供の勉強で最初に教えるべき教科はなにか?

ここのところ、夜寝る前に子供と漫画の『三国志』を読んでいる
ご存じない人のために簡単に説明すると、三国志というのは古代中国が舞台の歴史群像劇であり、さまざまにキャラの立った武将たちがいっぱちでてきて戦って死ぬ。
なぜそんなものを読んでいるのかというと、これはもちろん教育の一環なのである。

注:この親子はめろんさん親子ではありません Photo by iStock

子供に教えるべき教科はいろいろあれど、まず最初に教えるべきは「歴史」だとぼくは考えている。
なぜなら、国語も算数も社会も英語も、歴史がわかっていればすべてをそこにつなげられるからだ。
どういうことか説明しよう。

ぼくは自分が勉強できないぶん、周りの人を観察して教育の指針を立てている。そこで気づいたのが、高学歴でバランスのいい人間ほど基本的な知識がしっかりしている事実だ。特に歴史における時系列が、かなりちゃんと理解できている。

ぼくは雑学や経験によって得た断片的知識はかなり多いのだが、それを学問的にまとめるのが苦手だ。
その最大の理由は、「断片」をはりつけるべき「土台」がそもそも自分の中に存在していないことだ。
要するに、「年表」や「史観」が頭に入ってないので、雑学的知識を得ても、それが他のこととなかなかつながらないのだ。
逆に、これらが頭に入っていれば、断片的知識が整理されて世界の理解が進む。

まずはざっくりでいいので、全体の歴史を把握するのは大切だ(これは大人にも言える。たとえば欧米の世界史のスタンダードであるウィリアム・H・マクニールの『世界史 』(上下巻/中公文庫)も、かなり網羅的に全体を俯瞰できるように描かれている)。