なぜ若者は「政治」が嫌いなのか? その根本的理由がわかった

批判ばっかりで面白くない…

年内の衆議院解散・総選挙が囁かれる2020年。しかし、2019年の参議院選挙における国民全体の投票率は48.8%と低調だった。年代別に見てみると、10代の投票率は32.28%、そして20代は30.96%と、若者層の低さが特に目立つ。もっとも投票率が高い60代の63.58%に比べると、半分以下である。

これでは「若者の声」が政治に届かないのも当たり前。どうして若者は、政治について語ることをいやがり、選挙に行かないのだろうか? 

(構成:伊藤達也)

 

一人暮らしの住民票問題

原田 都内の大学に通う学生たちに定期的に集まってもらって、さまざまなテーマを語りあってもらう座談会。今回のテーマは「政治」です。昨年2019年の参議院選挙で、若者の投票率は散々な数字でした。

まず、ここに集まっているみんなの投票率を知りたいと思います。去年、選挙に行った人は手を挙げてください。

(7人中5人が挙手)

原田 7割くらいかな。もちろん単純に比較はできないですけれど、さすがにこういう場に出席する学生だけあって、投票率は高いですね。では、行った理由、行かない理由について聞いていきましょう。

最初に、行かなかった人に理由を聞いてみたいと思います。Aさんはどうして行かなかったんですか?

A(男性) 僕は地元が愛知なんですけれど、住民票がそのままで……行けませんでした。

原田 うーん。その問題は大学生からよく聞きますよね。まだまだ東京への一極集中は続くだろうから、ネット投票で解決できればいいんだけど。

B(男性) 僕は投票に行ったんですけれど、友人と話したら、5人中3人は地方出身で「住民票を移していないから投票できない」と言っていました。僕の大学は公募推薦などで地方から来る学生が多いので、実際に選挙に行った人は少なかったと思います。

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A でも、政治に関心がないわけではないんです。僕の場合は、とくに憲法改正。安倍総理は憲法改正が自分の使命だと普段はよく言うのに、選挙のときにはあまり言わないですよね。アベノミクスの成果を強調したりはするけれど、憲法改正を争点にはしない。それって、本当は隠したいことがあるんじゃないかと思うんです。そういう不信感はあります。

原田 しかし、反対の票を投じに、わざわざ地元に帰ろうとは思わないと。もっと言えば、不在者投票の制度を使えば投票はできるよね? そこまでしようとは思わなかった?

A そうですね。はい。