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令和の『絶対に笑ってはいけない』が示す、吉本興業の厳しい現実

闇営業、申告漏れ問題で揺れに揺れて

14回目を迎えて

間もなく大晦日。夜には『NHK紅白歌合戦』(午後7時15分)がある。70回目の節目の放送だ。その裏番組の中で視聴率NO.1は例年、日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大みそか年越しスペシャル 絶対に笑ってはいけない』(午後6時30分)である。こちらはまだ14回目だが、やはり節目の放送になるのではないか。

今回の『絶対に笑ってはいけない』は「青春ハイスクール24時!」と題し、舞台は高校になるというが、5人のメンバーが、笑ったら罰を与えられるという構図は前回までと同じ。5人のメンバーとは、ダウンタウンの松本人志(56)と浜田雅功(56)、月亭方正(51)、ココリコの遠藤章造(48)、田中直樹(48)で、やはり同じだ。

7月22日に東京都内で会見し、闇営業に関わる騒動について謝罪した吉本興業の岡本昭彦社長 photo by gettyimages
 

この番組は吉本興業の全面協力の下で制作される。その吉本は2019年、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)らの闇営業に端を発した組織ガバナンスの問題や、チュートリアル・徳井義実(44)の申告漏れ問題などで大揺れになった。元ダウンタウンのマネージャーで、この番組に進行役で登場する藤原寛・吉本興業副社長(51)が、闇営業問題に関する吉本側の謝罪会見に登場する一幕もあった。

このため、一部では「『絶対に笑ってはいけない』が中止になるのでは」との報道もあったが、それは考えられないことだった。闇営業問題の一報を『FRIDAY』(講談社)が伝えたのは2019年6月。番組の差し替えはとても間に合わないし、番組に登場するメンバーが不祥事を起こした訳でもないから、日テレはやめるつもりなど微塵もなかっただろう。吉本側も自粛するはずがない。もし自粛してしまったら、自分たちの非をあらためて認めてしまうことになる。