ビッグデータは、ロマン感じる「化石」である

ヤフー「ビッグデータ探偵団」が語る②
阪上 恵理 プロフィール

「世界の解像度」が上がる

ビッグデータを使うことの魅力は「世界の解像度」がぐっと上がって、世の中をはっきりと捉えられるようになることです。データを分析した結果、新たな発見に出会えるのはもちろん、なんとなく感覚的に分かっていたことを明確に数値化・可視化できることには、大きな価値があります。

ビッグデータは今後、誰もが意識せずに利用するものになると予想されます。すでに、個人のスマホ1台にあらゆるデータが集約されていますよね。これからは、たとえば家電製品、家具、車……家や街そのものに、コンピュータがプリインストールされているという未来が訪れるはずです。

データを扱ううえでの2つの注意点

これからデータはますます身近なものとなり、分析や活用に携わる人も増えていくと思いますが、最後にデータを扱ううえでの注意点を二点、お話ししておきましょう。

まず、データを扱う上では、自分に先入観がある、という自覚を持つことが重要です。「データは嘘をつかない」とよく言われるように、データそれ自体がフェアなものだったとしても、データを読んで解釈する人間には必ず歪みがあります。分析結果を都合の良いように操作するといった悪意あるデータ利用は言語道断ですが、そうでないとしても、無意識の先入観やバイアスがあるのだと意識して、自分の見る目や読む力を、常に疑い続ける必要があります。

次に、データは決して完璧ではなく、限界があるということです。最初にお話しした選挙予測も数%は「はずれ」てしまったように、データからではどうしてもわからないことも、たくさんあります。ただ、わからないところにこそ、人間や社会の謎や秘密が隠されており、予測の外れた部分の原因を調査することもまた、データ分析の醍醐味の一つだと私は思っています。

ビッグデータを扱っていると、世界がひとつに繋がっているのだということを実感します。データを最大限に有効活用することで、これからの私たちの生活はますます便利になっていきます。データアナリストとして、これからも良いデータ活用のあり方を考え、今の社会の課題の解決に努めていきたいと考えています。

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