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2020年、日本円の「不人気」はまだまだ続く…のか?

「動かないドル円」の行方

2019年、「動かない相場」の背景

結局、2019年のドル/円相場は年初来高値・安値のレンジが8.30円(高値112.40円、安値104.10円)と史上最小レンジを更新した。

2018年も9.99円と史上最小レンジであり、「このような年が2年連続で続くことはないだろう」と言われたのだが、さらに動意を失う年となってしまった。

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昨年1年間、「動かない相場」については様々な議論が交わされてきた。寂しいことではあるが、メディア報道やアナリストのレポートにおいても「なぜ、動かないのか」というテーマでの考察が多く見られてきた印象である。

率直に言って、動かない理由に関して正答がどこにあるのかは分かりかねる。

しかし、これまでに巷で列挙されてきた理由をまとめると以下の4つの論点が指摘できるように思われる。

 

4番目の論点について筆者は多くの知見を有しないが、人の目で追える相場展開は「小数点第2位までの議論」に終始しがちではあるが、AI取引を通じて小さな鞘を抜き、それを積み上げる戦略では「小数点第4位までの議論」が意味を持つようになる。

ゆえに、「動かない」というのはこれまでの取引慣行に浸かった人間の立場からの体感であって、AI取引を主軸とするケースにおいては必ずしも「動かない」わけではないという事情もあるという議論だ。

これもしばしば耳にする指摘であった。