上海の街並み〔PHOTO〕iStock

御宅、森女、社畜…現代の中国語、実は「日本発」の言葉だらけだった

日本と中国は似てきている

この中国語、なんだかわかりますか?

御宅」(ユージャイ)、「干物女」(ガンウーニュー)、「森女」(シェンニュー)。

これらはすべて、中国で用いられている「日本語が元になった中国語の語彙」だ。

漢字を見ればなんとなくわかると思うが、「御宅」は日本語の「おたく」を指す言葉で、「干物女」は、人気漫画・ドラマ『ホタルノヒカリ』で出てきた「だらしない女性」を指す造語がそのまま中国語に転用されたもの。「森女」は、ナチュラルでふんわりとしたファッションをする女性を示す日本語「森ガール」が中国語に組み込まれたものである。

近年、こうした「日本語発の中国語の語彙」は、アニメやゲーム、ネットカルチャーの影響でその数を増しているように見える。

北京のアニメショップ〔PHOTO〕iStock
 

たとえば、上で紹介した「御宅」はさらに性別で分けられ、「宅男」(ジャイナン)、「宅女」(ジャイニュー)という言葉がポピュラーになっているし、日本語ではやや使用機会が減っているように見えるが、「萌え」は「萌」(メン)や「萌萌哒(メンメンダ)」と表現され、中国ではいまも頻繁に用いられている。ほかにも、恋愛に積極的か否かを示す「草食」(ツァオシー)/「肉食」(ローシー)という言葉も若者を中心に使われている。

さて、日本発の言葉が中国を席巻するという現象は、アニメやネットで日中がつながるようになった現代に「特殊」なことなのだろうか。実はそうではない。