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# 社会保障・雇用・労働 # 経済・財政 # 企業・経営

日本の労働生産性を上げるために必要な「たったひとつのこと」

日本経済の足を引っ張るものは何か

サービス業の国際競争力

このところすっかりTVドラマを観ることが少なくなった。だが、最近面白いなと思って毎週楽しみに観ているのが、TBS系列で日曜日午後9時から放映されている「グランメゾン東京」である。

 

「グランメゾン東京」は東京の高級レストランを舞台にしたドラマである。詳しい説明は要らないと思うが、“キムタク”こと木村拓哉さん演じる尾花夏樹という、かつてはフランスでミシュラン2つ星を獲得しながらトラブルに巻き込まれ姿を消した天才シェフが、鈴木京香さん演じる無名の女性シェフ早見倫子らとチームを組んで東京でミシュラン3つ星を獲得すべく奮闘するというストーリーである。

今年日本で開催されたラグビーワールドカップでベスト8進出という快挙を成し遂げた日本代表が「One Team」を掲げて成功したように、「グランメゾン東京」でもチームプレーがキーコンセプトとなっている。

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筆者はミシュランで星を獲得した高級レストランに足繁く通うほどの美食家ではないため、この手の話には疎いのだが、国別でみると、日本はミシュランの星獲得数が本場フランスを大きく上回り、圧倒的に世界第一位らしい。

先日発表された「ミシュランガイド東京2020」では、1つ星から3つ星までの星付き店の総計が226軒、最高峰の3つ星を獲得した店が11軒であったという。

このことは、日本の飲食店業界の国際競争力が極めて高いことを示唆するもので大変喜ばしく誇りに思うのだが、経済の分野では、日本経済の生産性が低いことが問題で、その最たるものがサービス業であるといわれており、かなりの違和感を持たざるを得ない。

また、ミシュランで星を獲得した高級レストランの多くは大型チェーン展開をしているわけではないと思うので、最近流行りの、「中小企業が日本経済の足を引っ張っている」という話にも強い違和感を禁じ得ない。むしろ、高級飲食店業界での日本の大活躍ぶりをみると、「なんだ、日本のサービス業って競争力あるじゃないか」と思ってしまうのである。

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