前向きなエネルギーを

JAFCAの60数年にわたる調査・研究によると、流行する色はその時々の時代や社会のムード、人々の意識と関連があるそうです。日本の景気は絶好調だと言われるように、企業収益は史上最高に近く、失業率もバブル期並みですが、その一方で、好景気を実感できない人が多いとも言われています。

JAFCAが選定してきた色を振り返ってみると、2015年の「ブルースカイブルー」、2016年の「アースリングブラウン」、2017年の「リーディングレッド」、2018年の「ビジョナリーミント」、2019年の「アウェイクニングオレンジ」というように、鮮やかな暖色系が選ばれるのは4回目となります。今の日本に必要なのは、前向きなエネルギーを引き出す色なのかもしれません。

色は、私たちの行動、機嫌、集中力、体力、自信など、実にさまざまなものに影響を及ぼします。さまざまな色の中でも、青の鎮静効果と赤の活性化効果は非常に強く、日常のふとした瞬間に、色の力を実感させてくれる場面があるはずです。

21世紀になって新しい10年が始まるからこそ、色の原点に立ち返り、色の力を活用して欲しい……。パントンとJAFCA、日米の流行色の専門家たちが選んだ青と赤には、そのような思いが込められているのではないでしょうか。