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「スカスカおせち騒動」から9年…グルーポン失敗の教訓とは何か

クーポンビジネスの難しさと落とし穴

まだ記憶に残る忌まわしき事件

2010年12月末に起きたグルーポン・ジャパン(以下、グルーポン)の「スカスカおせち騒動」を覚えているだろうか。

これは、共同購入型クーポンサイト「グルーポン」で販売されたおせち料理が、サイトに掲載されていた見本写真とあまりに違うものであり、購入者がネット上に実物写真をアップしたことで大騒ぎとなった事件である。

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販売されたおせちは貧弱で量も少ないため重箱の中がスカスカで、料理が仕切りの中で転がっているという悲惨な状態であった。商品は500セットも販売され、同様の不満を述べる購入者が続出。このニュースはテレビや新聞などのマスメディアでも取り上げられ、広く耳目を集めることになったのである。

おせちを製造・販売したのは横浜のレストラン「バードカフェ」である。同店は年が明けてから謝罪、返金に廻ったのだが、事態は沈静化しなかった。写真と実物の違いだけでなく、価格や使用した食材に関しても問題が見つかったからである。

 

当時、バードカフェは、グルーポン上において『横浜の人気レストラン 厳選食材を使ったおせち 33品(4人分)12月31日着』という情報を掲載した。価格に関しては、「通常価格(税込)2万1000円 割引率50%オフ、割引額1万500円」と記載。おせち料理の内容は「海の恵み・自然の恵み・大地の恵み 選りすぐりの食材を使った33品」として、「才巻き海老の白ワイン蒸し」「キャビア」「フランス産シャラン鴨のロースト」などワインやシャンパンに合うという豪華な料理の写真を載せた。