生物と無生物の境目とは? よく考えたら恐ろしい未来が見えてきた

進化の本質とは何か

哺乳類の特徴は鼻が長いこと?

哺乳類とは何か。それを知るためには、当たり前だが、哺乳類を調べなくてはならない。そこで、哺乳類であるゾウを調べたとしよう。その結果、いろいろな意見が出た。そのなかには、鼻が長いことが哺乳類の特徴であるという意見もあったし、母乳で子供を育てることが哺乳類の特徴であるという意見もあった。

もちろん、鼻が長いことは、哺乳類の特徴とはいえない。しかしそれは、ゾウだけを調べていても、わからない。ゾウには、たくさんの特徴がある。そのなかで、他の哺乳類と共通しているのは、どれか。それを知るためには、他のさまざまな哺乳類も調べなければならないのだ。

生物についても、同じことがいえる。

 

生物とは何か。それを知るためには、さまざまな生物を調べなくてはならない。しかし私たちは、現在の地球の生物しか知らない。現在の地球のすべての生物は、ただ1種の共通祖先から進化してきたと考えられているので、いろいろな特徴を共有している。たとえば現在のすべての地球の生物は、遺伝物質としてDNAを使っているし、細胞膜としてリン脂質を使っているのである。

【イラスト】生物共有の特徴
  遺伝物質としてのDNA、細胞膜としてのリン脂質などが、地球上の生物の共通した特徴だ illustrations by gettyimages

でも、これらの特徴が、生物に共通の特徴かどうかはわからない。昔の地球には、DNAやリン脂質を使っていない生物だって、いたかもしれない。でも、そういう生物は絶滅して、現在のような生物だけが残ったのかもしれない。さらに、宇宙にまで目を向ければ、私たちが想像できないような、いろいろなタイプの生物がいてもおかしくないだろう。