獣医にかかるポイントは?

もしも1回か2回吐いたり下痢をしただけで、元気もあり、食欲もあって水も飲むことができる場合は、すぐに動物病院に駆け込む必要性は低い。胃腸を休ませるために、12〜24時間の絶食が有効な場合もある(文献3)

しかし、異物や中毒の原因となるものの誤食に心当たりがある場合、まだ子犬・子猫の場合、もともと基礎疾患がある場合、嘔吐や下痢が1日に何度も続いたり、吐物や下痢に血が混じったり、元気や食欲がない場合は、病院受診をお勧めする。特に、水を飲んでも吐いてしまうときは、何らかの原因で物理的に消化管が詰まっている可能性が高いので、なるべく早く病院で診てもらった方が良いと言える。

また、1日数回の嘔吐や軽度の下痢でも、1〜2週間続く場合は、原因を特定するために一度病院にかかるとよいだろう。

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吐きや下痢で心配になることのひとつに脱水がある。ペットが脱水しているかを調べる方法として、皮膚つまみ試験というものがある。ペットの背中の皮膚を指でつまみ、つまんだ皮膚が2秒以上かかる場合は脱水している可能性が高い。ただし、皮下脂肪がある場合などは正確な評価ができないこともあるため、一度健康なときにつまんでみて正常状態を知っておき、それよりも皮膚の戻りが遅いと感じたら病院の受診を検討してみても良いかもしれない。

片川家の愛猫てんむすちゃん。こうして背中をつまんでみる「皮膚つまみ試験」。「正常状態」を知っておくことが大切だ 写真提供/片川優子