閲覧注意…70代男性は2000本のペットボトルに囲まれて息絶えた

特殊清掃業者も戦慄した「孤独死」現場
小泉 カツミ プロフィール

伊藤さんは、修行中の2年間で20件ほどの現場を体験したと言う。

「住み込んだりするんじゃなくて、現場ごとに行くんです。福岡、鹿児島、静岡などの現場に東京から出かけて行きました」

伊藤さんの会社「ふうせんの風」では、通常は遺品整理や生前整理の一方でブランド品などの査定や買取もしている。

「依頼主の方は、ほとんどが素人なので、そういう目利きはできませんし、業者の中でもできる人も少ない。実際のところ、依頼主にはゴミだと言って持ち帰った業者が、後で売りさばいたりということもよくあるようです。うちでは、プロの鑑定士が宝石からブランド品、着物でもぜんぶ査定しています。特殊清掃や遺品整理でかかった金額に、買い取りの部分を引いて減額できたりもしますね」

現場で作業する伊藤さん
 

2日がかりで

特殊清掃の作業はだいたい2日がかりになると言う。

「特殊清掃の作業は2人で行います。体液除去、匂い除去がすべて終わると、さらに2人入って残留物の撤去になります。特殊清掃が終わるまでは、防護服やマスクを装備して、肌を露出しない格好をしなければならない。感染症のためですね。亡くなった方が持っていた病気や病原体によりますが、体液が飛散して空気に舞った物が目に入ったりすると、感染してしまう恐れがあるのです」

通常、不動産の管理会社や不動産会社から「依頼」の連絡があると、まず現場に行き、見積もりをする。

「少し前に特殊清掃の見積もりに行ったら、『これ、あいみつ(相見積もり)なんです』と言われてうちを入れて3社が呼ばれたことがありました。びっくりしたのは、他の2社は防護服も着ないで私服のままヒョイと入っちゃうんですよ。僕は外で防護服着て装備してるんだけどね。特殊清掃バブルというか…適当な業者も多いように感じます」