閲覧注意…70代男性は2000本のペットボトルに囲まれて息絶えた

特殊清掃業者も戦慄した「孤独死」現場
小泉 カツミ プロフィール

「雨の日に窓が開いていたということで不審に思ったというケースもあります。また、下の部屋の人がご飯を食べようとしてたら、ご飯の上に蛆虫がポタリと落ちてきて、『あれ? 上の階の部屋が怪しいぞ』ということになって発覚したこともあったようです。僕も聞いてびっくりしましたけどね。これは福岡であった話なんですよ」

それにしても、「匂い」などのあからさまな不審点や迷惑がなければ発覚しないというのも、現代の希薄な人間関係を象徴しているように思えてくる。

 

なぜ特殊清掃の仕事に?

伊藤さんは、もともと貴金属やブランド品などの買取専門店でスーパーバイザーを務めていた。

「フランチャイズオーナーに買取の仕事を教えていくという業務でした。だから物品の買い取りの知識などは身につけていました。そこで感じたのが、遺品を持って来られる方がとても多いということ。それで、独立して直接『遺品整理』を始めようと思ったんです」

これが5年前のことだ。始めてみると、遺品整理をする上で「特殊清掃」という技術も必要とされていることを実感する。

「ただの掃除とはわけが違うんですよ。薬品などの専門的な知識や技術が求められることもわかりました。そこで、九州にある特殊清掃の大手の会社で修行をしました。その会社には、ライセンス制度がありまして、そのライセンスを取得した人間が独立できる、一人で現場に入れると見込まれたことになるのです」