閲覧注意…70代男性は2000本のペットボトルに囲まれて息絶えた

特殊清掃業者も戦慄した「孤独死」現場
小泉 カツミ プロフィール

死の直前の生活が残っていて

核家族化による孤独死の増加で、この特殊清掃の依頼は増加していると前出の伊藤さんは言う。

「今年の夏は、10件ほど依頼がありました。そのうち8件が孤独死で、2件が自殺でした。体感として、中高年の自殺者が増えているように思います。2件のうち、1件の自殺現場は、お風呂場でした。風呂場の扉の出っ張りにロープを下げて首を吊ったようでした。浴槽ではなくて、風呂場の洗い場に体液がついていましたから…」

「ふうせんの風」代表の伊藤憲正さん。現場では必ず防護服を装備して作業する
 

亡くなった住人の情報は、大家さんから聞かされることが多い。何歳くらいで、男女どちらか、わかる範囲での情報である。

だが、いざ現場に入ると、かつての住人の「生」と「死」がリアルに見えてくる。住人がいなくなった部屋を見て、伊藤さんたちは何を思うのだろうか。

「体液の跡から『ここで死にました』というのがわかる。部屋の中にその直前までの生活が残っているんですね。『ああ、テレビを見ていたのか。ラーメンを食べながらだったのか』とかね。たしかにここに人間がいて、その人の人生があった。一つ一つのそういうドラマが感じられるんです」