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海外旅行や新聞、犯罪まで…「若者の◯◯離れ」は本当か?

決めつける前にデータを見よ
松本 健太郎 プロフィール

「若者の新聞離れ」は本当か?

正確な数字を把握せず、伝聞や感覚で「若者の◯◯離れ」と表現するのは、お勧めしません。人口減少という前提に立てば「減っている」のは当たり前だからです。割合(人口比)で表現して、確認すべきでしょう。大半の「若者の◯◯離れ」は、実際には単なる人口減少が原因だと分かります。

加えて、他年代と比較して本当に「若者の◯◯離れ」と言えるのか、裏を取りましょう。全ての年代で減少しているならば、若者に絞り込んで「◯◯離れ」なんて説明する理由が無いからです。

 

「若者の新聞離れ」は、その最たる例です。

NHK放送文化研究所が5年おきに調査している「国民生活時間調査」で、各年代が「(電子版含む)新聞を読む」行為をどれくらいの人が行っているかが分かります。1995年以降実施された5回の調査で、20代の行為者率は以下のように推移していたと分かりました。

20代男女の「新聞を読む」行為者率(平日)
(NHK放送文化研究所「国民生活時間調査」)

1995年、2000年は20%〜30%で推移していましたが、以降は年を経るにつれて減少しています。この20年間で20%ほど減少しました。インターネットの浸透、スマホの浸透など様々な理由が考えられます。なるほど、このデータは「若者の新聞離れ」と言えそうです。