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NHK「ネット同時配信」こんなグダグダで来年、始められるのか

総務省「手のひら返し」の真意は

これは邪推だが…

NHKのネット同時配信をめぐって、不可思議な展開が続いている。

2019年5月にそのための放送法改正が実現し、10月にNHKが総務省に実施基準案を提出して、あとは認可を待つだけ、という段階だった。ところが11月8日、総務省がNHKに対して疑問を突きつける「考え方」を発表した。それをクリアしないと認可が下りなくなってしまったのだ。

総務省はそれまでむしろ、NHKの同時配信をせっせと進めていたように見えていた。それが突然、逆に待ったをかけた形だ。この件をウォッチしていた人びとは「手のひら返し」ととらえた。

 

そこには、9月に2度目の総務大臣に就任した高市早苗氏の意向が強く反映されたと見ていい。

高市氏は前回在任時からNHKに強く注文をつけていたので、ある意味筋は通っている。ただ今回、総務省の事務方はあっさり大臣の意向に従った。普通は説得するのではないか。

高市早苗総務大臣(Photo by gettyimages)

高市氏が総務省不在の間に、事は十二分に進んでいた。「ここはひとつ、状況を踏まえてお考えにそぐわずとも進めていただきたく」とかなんとか言うべきところだ。なのに、総務省は外から見て「手のひら返し」に映ることをやってしまった。

以下はあくまで筆者の邪推であり、皮肉も込めて書く。

ひょっとしたら、日本郵政の鈴木康雄副社長から総務省の鈴木茂樹事務次官に、何らかの要望が降りてきたのではないか?

何しろ鈴木康雄氏は「NHKは暴力団」とまで言ってのけた人物だ。そして、総務省での後輩である鈴木次官に圧をかけて日本郵政の処分についての情報を言わせた。そんなことをやる人物なら、にっくきNHKに仕返しを企ててもおかしくないのではないか?