# 経営者

物流界の革命児に聞く「コネクテッドロジスティクス」とはなにか?

フレームワークス・秋葉淳一社長が語る

物流業界の変革者を取材した。大和ハウス工業傘下の物流ITソリューション企業・フレームワークスの秋葉淳一社長(56歳)だ。今や物流の常識となったSCM(サプライチェーンマネジメント)を日本に導入し、その後、物流の異次元的効率化を実現する、「コネクテッドロジスティクス」も実現。そんな秋葉氏に業界の未来について聞いた。

石の上にも三年

今後の運送業界では「情報の集まり方」が変わっていくでしょう。日本には6万を超える運送会社があり、大手はどこが何台車を持ち、どの地域に強いか知っています。

同時に大手には様々な依頼主から「この荷物を運んでほしい」という情報も集まる。そこで自社で荷物を運びつつ、一部の仕事を地場のデリバリープロバイダに依頼する階層構造—現実はさらに複雑な多層構造が成り立ってきました。

しかし現在は、ITの力で直接取引ができます。将来的には、荷物を運んでほしい人が配送業者以外の人に「この荷物をここへ」と依頼することすら可能です。すなわち長期的に見れば、荷主が荷物を運べる人に直接配送を依頼する形に近づいていくはず。運送業界の慣習が壊れる時期なのだと思っています。

 

新卒で新日鉄のグループ会社に入り、土木に携わるはずがコンピューターの部署に配属されました。でっかい橋やトンネルをつくりたかったのでショックを受け、父に「すぐ辞めるかも」と漏らしました。

すると父から「『石の上にも三年』だ」と言われたのです。私は仕方なく「なら3年、せめて同期に負けたくないから頑張ろう」と考えました。

新日鉄が工場の制御用コンピューターをつくる事業を始めたのはちょうどこの頃で、私は自社の倉庫の在庫管理や購買システムをつくったり、鉄道模型の電車をどういうルートで動かすかを制御する研修を受けたりしていました。そんなある日、ふと学生時代に新幹線の管制室を見学したことを思い出し、ひらめきました。

それまでコンピューターを扱うと言えば一日中画面を見るような仕事と思っていたのですが、この瞬間「違う! 今後は土木も工場もインフラも、何もかもがコンピューターで制御される時代が来て、僕が頑張れば世界を変えられる!」と考えるようになったのです。