富野由悠季が語り尽くす、技術の残酷さと「GAFAに対する違和感」

独占ロングインタビュー【中編】
富野由悠季, 部谷 直亮

第二次世界大戦が終わってしばらく、つまりベトナム戦争ぐらいまでのあいだ、GAFAに相当するものは軍だった。軍の役割が衰えたときに、GAFAみたいな集団が生まれてきたわけですね。

軍の場合はそもそも、自分たちが危険な技術を扱っているという自覚はあるでしょう。しかしGAFAの創業者たちが、技術の可能性や恐ろしさをどこまで洞察していたかということに関していうと、GoogleにしてもAmazonにしても、はじめから世界制覇なんて想像していたとは思えないんです。

僕はやっぱり、責任ある立場の皆さんは、人間性という視点を持ったうえでもう一度、自分たちのやっていることを考え直す必要があるんじゃないですか、と思う。でも、人間ってその時代その時代の価値観に結局支配されてしまうので、世間の流れや常識というものからはなかなか脱却できない。だからインターネットとの向き合い方やGAFAのことなんかは、今後20年とか50年といった長い単位でまたガラッと変わるんじゃないかと思います。

その変化に対応していくためにはどうしたらいいのか。技術論なり、人間という動物たちが衣食住それなりに足りて、みんなが幸せに暮らしていけるという環境を作るためにはどうすればいいのか――そういう、人間のためのビジネスというのは絶対になくならないよ、という着地点に行かなくちゃいけないんじゃないのかな、と思います。

後編につづく

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