米製薬ベンチャー開発者が明かす 日本人が「海外で活躍できる理由」

リケジョだって活躍できる!
中鉢 知子 プロフィール

私はその責任者ですが実施計画書はほとんど自分で書き、臨床試験の実施を専門とする外部業者(CRO)を使って臨床試験を行っています。

 

──大手の製薬会社との違いは何ですか?

何といってもスピード感ですね。計画書を自分で書いて自分で実行するのですから(笑)。とはいえ医薬品開発にフォーカスしたベンチャーですから開発資金は限られているので、いずれは大手の製薬会社に導出することで次の候補品の開発をする資金を得ることになると思います。あと株式も上場しているので投資家に株を買っていただくための信頼関係の構築も大切ですね。

──なんだか、とても夢のある話ですよね。

もともと大学発のベンチャーとして誕生した会社なので本当にわくわくしますよね。アメリカの公的機関にも研究費の申請をしていますし。

──ベンチャー企業って、IT分野のような若い人たちの集まりのようなものを想像していたのですが……。

少なくとも医薬品業界における新薬開発のベンチャーは若い人にはできません。大手製薬会社を渡り歩いて経験を積み、治験の実施計画書も自分で書くことができ、各国の規制要件にも通暁した百戦錬磨のプロでないと臨床開発を行うのは無理ですね。

──なんだか、毎日が緊張の連続で大変のように思えます。余暇はどう過ごされていますか?

ヨガとハイキングですね。今はノースカロライナ州に住んでいるのですが、これまで住んでいたところより自然が豊かでハイキングには絶好のエリアです。

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ここに住むことになって本当によかったです。生活しやすいし、アメリカのカルチャーが気に入っています。リタイア後もあそこに住み続けたいと思っています。

──え、そうなんですか? 日本ではもう働きたくない?

日本に遊びに来るのはOKなんですが、また日本で働くということは今は考えていません。それくらい、アメリカでの仕事と生活が気に入っています。

日本の医師だって海外で活躍できる

──アメリカで仕事をする日本人としてハンディを感じられたことはありますか?

英語をしゃべること自体にはあまり不自由は感じません。上手な英語でしゃべろうというこだわりはなくて、ブロークンでもとにかく伝わればいいと思っています。

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