photo by gettyimages

音楽から読み解く、スター・ウォーズ「完結編」ラストシーンの意味

「フォースのテーマ」が再び流れて…

42年越しの完結

スカイウォーカー家(ルーク、レイア姫、ダース・ベイダーなど...)の物語が、42年越しで完結に至った『スター・ウォーズ』のシリーズ最新作『スカイウォーカーの夜明け』(エピソード9)。賛否が割れているとはいえ、前作『最後のジェダイ』(エピソード8)に比べれば上々の評判といってよいだろう。そのくらい前作は、新三部作(エピソード1~3)並み、いやそれ以上に、スター・ウォーズに熱を上げてきたファンから嫌われる内容になってしまった。

1977年に公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』photo by gettyimages
 

『最後のジェダイ』がどのような意図のもとで制作された作品であったのかについて、(批判的ではないものでは)監督したライアン・ジョンソンらの言葉を引用しながら解説した稲垣貴俊氏による記事が的確だ。その上で、新作『スカイウォーカーの夜明け』において、監督のJ・J・エイブラムス、そして脚本のクリス・テリオがどのように前作のメッセージを引き継いだのかについては、中谷直登氏の記事に詳しい。

ものすごく要約すれば『最後のジェダイ』とは、憧れの英雄たちを普通の人間として描こうとした物語であった。加えて、“反権力”や“民主化”という姿勢が徹底されたため、敵の最高権力者はあっさりとやられてしまい、味方であるはずのジェダイ・マスターもレジスタンスの指揮官も権力者として描かれ、ネガティヴな側面が強調されている。

しかし同時に(スター・ウォーズ旧三部作の世界観を守りたい、まるでレジスタンスのような)古参ファンの目にはルーカスフィルムを買収したディズニーこそ、スター・ウォーズを捻じ曲げてしまった権力として映ってしまったわけだが……。