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「野党利権」が蝕む日本政治〜そして民主主義は危機を迎える

ワイドショー国会はもうたくさんだ

臨時国会1日4億円。だが……

今でもお昼の「ワイドショー」は人気があるから、そのような番組で政治・経済情報を仕入れている人びとには、「ワイドショー国会」も楽しい娯楽の1つなのかもしれない。

しかし、臨時国会の運営費用は1日4億円もかかるとされる。それだけの費用をかけて製作されるテレビのワイドショーなどたぶん存在しないだろう。

その4億円は、国民の血税から支払われ、このような無駄使いがなければ、社会保障や、国民を繁栄させるための政策に有効に使うことができたはずである。

国会というのは、国民・国家を代表する「国権の最高機関」のはずだから、「国権の最高機関」が日夜ワイドショーを繰り広げているのであれば、日本が「ワイドショー国」と言われても仕方があるまい。

 

もちろん、「国民の幅広い支持」を得る努力は民主主義の重要な要素の1つだが、「パンとサーカス」(ローマ時代の皇帝は、民衆に充分な食料を供給することと、闘技場での殺し合いなどの娯楽を提供することによって民衆の支持を得た)に成り下がってしまっては、民主主義とは呼べないかもしれない。

ポピュリズム(大衆迎合)という言葉を最近よく聞くが、日本の特定野党のように、週刊誌・ワイドショー的な「ネタ」で国民の関心を引き付けるやり方がその典型と言えるだろう。

特定野党のようなポピュリズムが蔓延する民主主義は、英国首相、ウィンストン・チャーチルの次の言葉に集約されるかもしれない。

「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが……」

要するに、ファシズム、共産主義、軍事独裁などのあらゆる政治形態と比べて民主主義は「まだまし」だが、その民主主義も「欠点だらけ」だということだ。

したがって、野党がだらしないからと言って、「民主主義」を他の(既存の)政治形態に変えようなどという試みは愚かであるが、野党がだらしなければ、我々国民が直接政権政党の監視をしなければならない。

「代議制」が日本の民主主義の基本であるが、「代議制」は現在のように通信が発達する前に生まれた制度である。

オールドメディアや特定野党の「嘘」が頻繁に暴かれるようになり、彼らの影響力が低下したが、「代議制」においても「ネット空間での議論」がもっと反映するようになれば「最悪の政治である民主主義」がもう少し改善するのではないだろうか?