壇蜜「結婚して3ヵ月で夫を失くした人妻」の心境を語る

初小説『はんぶんのユウジと』

ユウジの弟のタクミにはモデルがいて、俳優の窪田正孝さんなんです。私はイケメンの顔の区別がつきづらくて、若手俳優は見分けられないんです(笑)。

だけど、以前共演した窪田さんだけは認識できるので「窪田さんが大学生だったら」という妄想で書いています。実際の窪田さんは、タクミよりもっとまっすぐで熱い人ですけれど。

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タクミの友達のイチカが、タクミの彼女で、一見いけ好かない女のリカと会話する「パット エミデテ テレルフターリ」も、『マリア様がみてる』や、谷崎潤一郎や松本清張作品のような「女同士」がやりあう物語を書きたい、という願望から生まれました。

直感ってだいたい当たる

―「にびいろ八分咲き」で、イオリはユウジの形見分けの眼鏡を届けようとふいに思い立ち、タクミのバイト先に押しかけます。

 

読んだ時に、壇蜜さんが、お付き合いする前に清野さんの家の近くの公園に突然行って、彼を呼び出して来るかどうか「賭け」をしたことがあったというお話を思い出しました。

「やらない理由がない日」ってありますよね。急に思い立って髪を切ったり、ゲーム機を買いに行ったのに猫を買ってしまったり。私だけじゃなく、周りに聞いても、そういう衝動に動かされた経験を誰もが持っていた。