CM「クリスマス・エクスプレス」が令和になっても色褪せない理由

ディレクターが明かす「制作秘話」

あなたの推しは深津絵里?牧瀬里穂?

クリスマスの季節が訪れると流れてくる山下達郎の『クリスマス・イブ』。その曲にのせて昭和と平成の境目に放送されたJR東海のCM「クリスマス・エクスプレス」がいま、令和の時代になって再び注目を集めている。

BSの「日本映画専門チャンネル」では、「クリスマス・エクスプレス」CM集と題して1988年放送の深津絵里が出演する『ホームタウン・エクスプレスX'mas編』、89年放送の牧瀬里穂が出演する『X'mas EXPRESS'89』を筆頭にシリーズ5作品を、今月21日およびクリスマス・イブとなる24日の23時30分から放送する。

『ホームタウン・エクスプレスX'mas編』より

また、27日には劇場版も公開されるTBS系アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』では、新幹線を題材とした作品だけに、この「クリスマス・エクスプレス」とのコラボ回を放送。15日、22日と2週連続でCMを“完コピ”した内容となっており、ネットを中心に話題をさらった。

そのためかSNS上では、今も当時の思い出を振り返りつつ、「深津絵里派か?牧瀬里穂派か?」などの熱い議論も交わされている。

それにしても、第1作放送から実に31年目を迎える同CMは、なぜ今となっても色褪せることないのか——。当時のCMディレクターが明かす“制作秘話”と共に、その理由を探っていこう。

 

なぜ無名だった深津絵里が起用されたのか

そもそもCM放送の前年となる1987年は、国鉄が分割民営化されて、JR東海が発足されたばかり。そのため、まだJR東海には国鉄の固いイメージが多くの人々に残っていた時代だった。それでも、斬新なCMが誕生した背景には、JR東海の宣伝担当者がユニークな考えの持ち主だったことがあるようだ。