2020年、いよいよ40代・50代の「大量早期退職」が始まる…!

生き残るためのただひとつの方法
中原 圭介 プロフィール

AIが「最短化」するプロフェッショナルへの道

職業寿命が企業寿命の2倍を超えてしまう点では、ITやAIの力によって専門家になるスキルを修得する時間が大幅に短縮できるというのは、非常に有意義なツールになると考えています。

今では脳科学や行動心理学などの見識を駆使して、効率的にスキルが獲得できるコンテンツが語学学習や受験勉強などの分野で普及し始めています。あと数年単位の時間を要するかもしれませんが、その時には多種多様な分野のコンテンツができあがってくることになるでしょう。

 

10年前や20年前だったら、職人のような専門性が極めて高い技術を身に付けるのには、何年もかかるといわれていました。

たとえば、少子高齢化によって建設・土木の現場の職人不足が深刻化しているなか、若い世代が職人の技術やノウハウを受け継ぐための人材育成が遅れているといわれていますが、親方や先輩の背中を見て学ぶ時代はすでに終わりを迎えているのかもしれません。基礎や鉄筋、外壁、塗装、左官、内装といった工事を受け持つ職人の技術は、作業の手順やコツ、注意点などを解説する動画の閲覧サービスを活用すれば、ある程度の水準までは学ぶことができるのです。

あるいは寿司職人になろうとしたら、親方のいる店に弟子入りして、最初は皿洗いや掃除、雑用などから始まります。

魚を扱えるようになるまで5年、寿司を握れるようになるまで10年かかるのが普通だといわれています。

しかし、いずれにせよ近い将来、AIやVR、ARを活かした、リアルな反復練習が可能になれば、親方や先輩の技術を数年で伝承することは難しくなくなるでしょう。