Photo by gettyimages

北朝鮮が企てる「悪夢のクリスマスプレゼント」ミサイル、核、そして…

「対話」から「武力挑発」へ逆戻り?

ミサイル発射実験場の動きが活発化

朝鮮中央通信は22日、朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議が開かれたと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)党委員長も出席し、「国防力改善の重要問題と自衛的国防力を発展させる中核的な問題」について協議したという。北朝鮮が「重大な問題を討議して決定する」とした、今月下旬に開かれる予定の朝鮮労働党中央委員会総会について、23日にも報道が流れるかもしれない。

緊迫した情勢のなか、日米韓の北朝鮮担当者たちが「北朝鮮が3つのプレゼントを準備している」と噂し合っている。

「プレゼント」とは、北朝鮮のリ・テソン外務次官(米国担当)が12月3日付の談話で、「今残っているのは米国の選択であり、クリスマスプレゼントに何を選ぶかは全て米国の決心次第だ」と警告したことに由来する。

情報関係筋によれば、12月に入って北朝鮮の3カ所での動きが活発になっている。

 

ひとつは、平安北道(ピョンアンブクト)東倉里(トンチャンリ)にあるミサイル発射実験場の動きだ。北朝鮮はここで7日と13日の2回にわたって「重大な実験が行われた」と発表。朴正天(パク・ジョンチョン)人民軍総参謀長は14日付の談話で、実験の成果について「さらなる戦略兵器の開発にそのまま適用される」と述べた。

北朝鮮の軍事開発に詳しい、米ミドルベリー国際大学院モントレー校不拡散研究センターのジェフリー・ルイス博士によれば、7日の実験はミサイルエンジンの燃焼実験の可能性が極めて高いという。

博士は北朝鮮が今年、実験を行った多連装ロケット砲や短距離ミサイル、潜水艦発射型弾道ミサイルなど計5種類の新型兵器がすべて固体燃料を使っていたと説明。今回の実験は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験用の固体燃料エンジンの実験だったとの見方が出ている。

2012年に撮影された、東倉里ミサイル実験場とロケット「銀河3号」(Photo by gettyimages)

一部には「固体燃料の実験は水平にエンジンを噴出させるものであり、東倉里のような垂直に噴出させる施設は液体燃料用ではないか」という指摘も出ていた。しかし、別の専門家は「固体燃料は一般的に液体燃料よりも推力が弱く、エンジンが吹き飛ぶ恐れが少なかったため、水平に噴出させていた。新型はICBM用だろうから強力なエンジン推力が伴うとみられ、垂直型で実験したのではないか」と語る。

北朝鮮は既に2017年11月、液体燃料を使ったICBM「火星(ファソン)15」(射程1万3000km以上)の実験を実施。ルイス博士は「(トランプ米大統領の別荘がある米フロリダ州パームビーチの)マララーゴを含む米本土のどこにでも届く」と語る。