1月 8日 車椅子の天才、S・W・ホーキングが生まれる(1942年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1942年のこの日、イギリスの理論物理学者、スティーヴン・ウィリアム・ホーキング(Stephen William Hawking、1942-2018)が生まれました。

【写真】S・W・ホーキング
  スティーヴン・ウィリアム・ホーキング。1988年ころ、ケンブリッジで photo by gettyimages

ホーキングは1963年にブラックホールの特異点定理を発表し、世界的に名を知られるようになりました。

 

その後、「宇宙創成直後に小さなブラックホールが多数発生する」「ブラックホールは素粒子を放出することによってその勢力を弱め、やがて消滅する」「ブラックホールには蒸発がある」などの理論を示し、宇宙量子論において画期的な業績をあげました。

その一方、ケンブリッジ大学の大学院生であった21歳のときに、筋委縮性側索硬化症を発症し、「車椅子の物理学者」としても知られることとなりました。

筋委縮性硬化症は、神経細胞のうち、筋肉に指令を送る運動ニューロンが変性を起こして、筋の運動低下と萎縮を起こす神経変性疾患の1つです。通常なら5年ほどで、呼吸を担う筋の委縮により、自発呼吸が困難になることで、死に至ります。

ホーキングの場合、奇跡的に進行が緩み、発症から50年以上も活躍し、数々の研究成果をあげていましたが、2018年3月14日にイギリス・ケンブリッジの自宅で逝去しました。

【写真】ケンブリッジでとりおこなわれた葬儀
  葬儀は、ケンブリッジにある教会でとりおこなわれた photo by gettyimages

1988年刊行の啓蒙書『ホーキング、宇宙を語る』は、「ホーキングの宇宙論」として世界的なベストセラーとなりました。

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