1月 7日 C・クーパー教授が最大素数を自己更新(2016年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、セントラルミズーリ大学の数学者カーティス・クーパー(Curtis Cooper)によって、その当時発見されていた素数の中で最大のものが発表されました。発見された素数274207281-1は10進数で表すと22,338,618桁にもなる巨大な数です。

 

実はこのクーパー教授、2013年に最大素数257885161-1を発見しており、それから3年で自らの記録を更新することとなったのです。

この素数のように2n-1 の形で表すことができる素数は、17世紀に素数を研究した数学者マラン・メルセンヌ(Marin Mersenne、1588-1648)にちなんで「メルセンヌ素数」と呼ばれています。

【写真】マラン・メルセンヌの肖像
  マラン・メルセンヌ。音律理論の分野でも業績を残した photo by gettyimages

分散コンピューティング(参加メンバーのコンピュータの余剰処理能力などを利用して解析、検証作業を行うプロジェクト)によって素数を探すGIMPS(Great Internet Mersenne Prime Search)プロジェクトは素数の発見に対して懸賞金をかけており、クーパー教授の発見もこのプロジェクトのソフトウェアを利用したものでした。

ところが、2017年の12月にさらなる最大素数が報告されて最大記録が破られ、2018年12月にGIMPSが発表した282589933-1が現在のところ最大の素数となっています。

なお、クーパー教授は、一般向けのコンピュータをつかって、31日間の計算で素数を見つけたということです。もしかしたら自宅のパソコンで史上最大の素数を発見できるかも……と思ったら、クーパー教授が使用したコンピューターは800台ということですので、やはりちょっとハードルが高そうです。

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