1月 5日 準惑星エリス発見を確認(2005年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

2005年の今日、太陽系の外縁部にある天体、準惑星エリスが、アメリカ天文学者チームによって発見されていたことが確認されました。「発見を確認」など回りくどいお知らせになってしまいましたが、実は前年の10月に撮影された写真に写っていたものが2005年の今日、確認されたからです(そのため撮影日を発見日とする場合もあるようです)。

マイケル・ブラウン(Michael E. Brown, 1965- )、 チャドウィック・トルヒージョ(Chadwick A. "Chad" Trujillo、1973- )、デイヴィッド・L・ラビノウィッツ(David Lincoln Rabinowitz, 1960年- )らが中心となったこの研究グループは、これまでにも、太陽系外縁天体(トランス・ネプチュニアン)と呼ばれる海王星よりも遠い場所を公転する小惑星を多数発見していました。

しかし、当初2003 UB313と付されたこの天体は、冥王星よりも直径が大きいということから10番目の惑星の発見か!? と大きな話題になりました。

【CGイラスト】エリスの予想図
  エリスの予想CGイラスト CG illustration by gettyimages

この発見がきっかけとなり、太陽系の惑星の定義をめぐる議論が巻き起こり、国際天文学連合(IAU)は2006年に “太陽系の惑星”についての 声明を発表しましました。

  • 太陽系の惑星とは、「太陽の周りを回り」「十分大きな質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、重力平衡形状(ほぼ球状)を持ち」「その軌道近くから他の天体を排除した」天体である。
  • 太陽系のdwarf planet(準惑星)とは、「太陽の周りを回り」「十分大きな質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、重力平衡形状(ほぼ球状)を持ち」「その軌道近くから他の天体が排除されていない」「衛星でない」天体である。
  • 太陽の周りを公転する、衛星を除いた、上記以外の他のすべての天体は、Small Solar System Bodies(太陽系小天体)と総称する。

さらに、冥王星については次のような決議が採択されました。

  • 冥王星は上記の定義によってdwarf planetであり、太陽系外縁天体の新しい種族の典型例として認識する。

参考:国立天文台「惑星の定義とは?」

こうして、エリスは冥王星とともに「準惑星」のひとつになったのです。なお、現在準惑星として認められているのは、「冥王星」「エリス」「ケレス」「マケマケ」「ハウメア」の5天体です。

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