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「めまい」で死んだ人たちのヤバすぎる実例

医師も簡単に見過ごしてしまう…

寝たきりになった人の「グルグルめまい」

「昨年の冬のことでした。父が食堂の電球を替えようとして椅子の上に立つと、『なんだか天井が回っているような気分だ』というのです」

横浜市に住む平松みどりさん(仮名、45歳)は、75歳の父がめまいを起こしたときのことを振り返る。

「それまでにも『ちょっとめまいがする』と言っていたことがありましたが、そのときはすぐに治まりましたし、普段の健康状態に問題もなかったので、『いつものようにちょっとベッドで休んだら?』と伝えたんです。ところが、食卓から寝室に行く途中の階段で転倒してしまって……。

すぐに救急車を呼んだのですが、足の付け根を骨折してしまい、歩けなくなってしまいました。結局いまでも父は立ち上がることはできません。以来、自宅で寝たきりの生活を送っています」

 

平松さんは最初にめまいを訴えたときに病院に連れていかなかったことを悔やんでいるというが、実はめまいが発端となって寝たきりになるケースは少なくない。

特に「天井が回っている気がする」「電車に乗っているときのように、左から右に景色が流れていくような感じがする」などの表現で語られる「グルグル系」のめまいを経験したことのある人は要注意だ。

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富山大学附属病院・総合診療部の北啓一朗氏によると、特に高齢者の場合、「グルグル系」のめまいがきっかけとなって、思わぬ事故が起こる恐れがある、と指摘する。

「グルグルするような回転性のめまいは、特にベッドから起き上がるときや、ベッドに横たわるとき、また寝返りをうったときなどに起こりやすいものです。

普通であればじっとしていれば1~2分で改善するものですが、そのまま立ち上がったときにバランスを崩してしまい、大ケガにつながるようなことがあるのです」

そのほかにも、靴ひもを結ぼうとしたときや、高いところにあるものを取ろうとしたときなどに、突然「グルグル系」のめまいに襲われる可能性がある。

ベッドのなかで起こればそのままじっとしていればいいが、なにかの動作をしているときにこのめまいが起こると、そのまま倒れてしまうこともある。そして、平松さんの父親のように大ケガを負い、その後寝たきりになってしまうこともあるのだ。