住宅ローン「金利の低さ」だけで選ぶと、こんな悲劇が起こります…

ローンの借り方・金利の選び方のコツ
平井 美穂 プロフィール

「ストレス」や「管理能力」も金利選びの決め手に

性格的に固定金利が向いている人もいます。数年前、不動産会社の提携ローンで変動金利のローンを組み新築マンションを購入した人が、入居後1カ月も経たないうちに「金利が上がるのが心配で夜眠れない」と相談にやってきたことがありました。

当時、アメリカで金利が連続して上昇しており、日本にも影響がでるのではと金利上昇ムードが少し高まっていた時だったのです。結局、固定金利に借り換えたのですが、諸費用が100万円以上かかりました。わずか1カ月で借り換えをするくらいならば最初から固定金利で借りておけば100万円が無駄にならずに済んだのに…といった事例でした。

 

また、13年ほど前、筆者が銀行で融資業務をしていた時に、短期間で金利が0.5%上昇したことがありました。この時、変動金利で借りていた人たちが焦って固定金利に借り換えをしにきたのですが、皮肉なことにその後金利は再び下がったのです。するとまた固定金利から変動金利に「二度目の借り換え」をする人も現れました。

実際、変動金利を選択している時に金利が少しでも上昇局面に向かうと、思いのほか焦るものです。一方で、金利が変動した時には機敏な行動が求められます。常日頃から金利情勢をウォッチし、いざという時には機敏に行動できるかどうかも金利選びの決め手となるでしょう。