住宅ローン「金利の低さ」だけで選ぶと、こんな悲劇が起こります…

ローンの借り方・金利の選び方のコツ
平井 美穂 プロフィール

例えば、三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローンで2019年12月に借り入れした場合、「3年固定金利」は0.39%、「変動金利」は0.525%です。一見すると3年固定金利の方が変動金利よりも金利が低く有利に見えます。しかし、決してそうとは言えません。どういうことでしょうか。

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まず3年固定金利の場合、3年間の固定期間終了後の「金利優遇」が▲1.85%となります。これは、3年後に金利を再び選択する際、その時点の「基準金利」(これは金融機関ごとの住宅ローンの「定価」のようなものです)から1.85%引いてもらえるということです。

一方、変動金利は、最初から最後まで金利優遇が▲1.95%。変動金利の基準金利は半年ごとに見直しされており、現在の基準金利は2.475%なので、基準金利2.475%-金利優遇1.95%=0.525%となり、当初の借入金利が0.525%というわけです。

仮に今後も金利が変わらず変動金利の基準金利が2.475%のままであるという前提で考えてみましょう。3年固定金利を選択した場合は3年後に変動金利を選択するとします。すると、4年目以降の金利は0.625%(基準金利2.475%-金利優遇1.85%)となり、それまでの0.39%から+0.235%もアップしてしまいます。

一方、変動金利を選択した場合は、金利が変わっていない前提ですので3年後も変わらず0.525%です。4年目以降の期間が長いことを考えたら、変動金利の方が有利といえます。