Image by iStock
# 経営者

従業員が青ざめた、老舗「和菓子屋」社長、驚きの発言

「銀座あけぼの」細野佳代社長に聞く

おかきや大福など和菓子の製造・販売で知られる「銀座あけぼの」。創業は1948年、当時はまだ貴重だった砂糖を手に入れ、日本中からお手玉の中の小豆までかき集めておしるこを提供したことがきっかけという。

名前の由来は「新しい日本の夜明け」からで、現在は東京を中心に北海道から九州まで約80店舗を展開する。移り変わりの激しい銀座で、昭和、平成、令和へと店が続いてきた理由は何なのか。創業者の孫娘、細野佳代社長(55歳)に聞いた。

「日本の技術を守る」という使命

実は毎年、もなかの餡の改善を続けています。お客様は敏感で、見た目は変わらずとも、味がよくなるとちゃんと売り上げが伸びるんです。きっと伝えきれないこだわりを感じとってくださるのでしょう。

当社が手間も原価も惜しまず、製法や素材にこだわることができるのは、創業の地が銀座だったからかもしれません。創業者は「銀座のお客様に向けほかにないことをやろう」と言い続け、父も私もそれを守ってきました。

 

当社の職人はおかきにするもち米を炊きあげると、何度も手で返しながら乾かします。もち米が含んでいる水分を均一に乾かすためで、大変手間がかかります。また、豆大福も餡を餅で包む時に豆が潰れないよう、すべて人の手で包んでいます。

伝統的な作り方には、必ず意味があるのです。私たちはそれを無視して効率を高めようとはしません。自分たちがやめたらなくなってしまう日本の技術を守ることも我々の使命だからです。

最近感じたのは、社長だけが“みんなわかってるはず”と思っていて、社員には伝わってない事柄って多いな、ということです。