これらの煮込み料理に欠かせないのが、エチオピアの調味料「ベルベレ」。日本における醤油や味噌のような存在で、唐辛子3種、コリアンダー、カルダモン、シナモン、バジルなど10数種類のスパイスを調合しています。どこの家庭でも作られ、それぞれで作り方が異なり、味も違うそうです。こちらで使われているのは、ソロモンさんの親戚が作っているものを直輸入。家庭の味そのものです。

まずは別皿で出されるインジェラをちぎりながら食べ、なくなったらワットがのっているインジェラをちぎりながら食べていきます。

「エチオピアントラディショナル盛り合わせ」には、このほか、サモサやサラダ、チキンケバブまたはヤギケバブ、エチオピアンモカコーヒーまたはスパイスティーにプチデザート付き。これだけでもかなりのボリュームです。

ダボ ¥400(手前)。「エチオピアントラディショナル盛り合わせ」ではインジェラと同じ皿に盛られて提供されます

「そしてもうひとつ、ここではじめて食べたパンが『ダボ』。エチオピア語でパンという意味です」

そう、このダボもエチオピアのパン。コリアンダーシード、ニゲラ(ブラッククミン)などのスパイス風味で、ハーブも入っているから風味が爽やか。エチオピアではそのまま食べるそうですが、パン野さんはワットをつけて食べるのがお好み。「一緒にいただくことでより旨みが活きます」。

エチオピアの調度品の装飾も目を引く「クイーンシーバ」。BGMのアフリカンミュージックに耳を傾けつつ、料理に舌鼓を打てば、そこはエチオピア。ちょっとしたトリップ気分が楽しめます。「エチオピアのパンという未知との体験、オススメします!」

クイーンシーバ
東京都目黒区東山1-3-1 ネオアージュ中目黒B1
☎03-3794-1801
営業時間:17:00~23:00
定休日:無休

PROFILE

パン野ゆり Yuri Panno
パンコーディネーター、パンシェルジュ。日本全国のベーカリーを訪れ、年に数回は海外にも足を運び、パンを独自の視点で分析している。トークショーやラジオに出演する他、テキスタイルブランド「gochisou」と東日本橋の『BEAVER BREAD』とのコラボレーショングッズを発売。活躍の場を広げている。モデル・山野ゆりとして、雑誌や広告、CMなどに出演。モデルの職業を活かした、太らないパンとの付き合い方も考案している。

Illustration:YUGO. Photo:Tatsuya Hamamura Composition:Seiki Ebisu