2019年優勝校の青森山田(Photo by gettyimages)

高校サッカー選手権「J1チーム不在」の県がいま強豪の理由

変わりゆく高校サッカーの歴史と役割

冬の全国高校サッカー選手権大会は、「センシュケン」と呼ばれ親しまれる。地上波でのテレビ放映がある点では、Jリーグ以上のコンテンツ。堀北真希、新垣結衣、広瀬すずなど、歴代の「応援マネージャー」はいずれも人気女優になっている。サッカーを志す若者にとって、“夏の甲子園”に近い存在だ。

「燃え尽きる」

それほど憧れる、出場をかけて青春を謳歌する大会だろう。アマチュアにもかかわらず、数万の観客が入る試合もある。全国の高校生が、そこに夢を見る。

欧州や南米に、こうした大会はない。学校体育という概念が乏しく、サッカー選手が育成される場は、クラブが大半。プロクラブの下部組織で、海外の選手は育つものなのだ。

高校サッカーの頂点であるセンシュケンは、日本特有の文化と言える。

センシュケンがもたらしてきたものと、これからとは──。

 

清水商の「最高傑作」

センシュケンを目指す競争の中で、日本サッカーを支える選手が数多く生まれてきた。

とりわけ静岡県は、強豪校がひしめく時代があった。

「静岡を制するのは、全国で優勝するより難しい」

そう言われた時代だ。

特に清水商業は、センシュケンの常連で3回も全国制覇を達成し、王国を築いている。藤田俊哉名波浩望月重良川口能活田中誠など錚々たる日本代表選手たちを、毎年のように輩出。1995年に入学した小野伸二は、センシュケンには出られなかったものの、清水商が生んだ最高傑作と言えるだろう。

小野伸二(Photo by gettyimages)

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